第6回支援メンバーは内田、甘粕、高橋、歳原悠司の4名にて行いました。
今回の作業内容は、海の男 成澤さんのお手伝い(牡蠣の養殖)と宿泊先である全勝旅館での
膳の上げ下げ、皿洗いなどのお手伝いです。
1日目
まず、目的地に向かうまでの車内からの画像
更地になり綺麗に片付いている所もありましたが、まだ瓦礫の山があったり、道路もボコボコしていたり、防波堤も直っていないところもありました。
今回初参加の2人は1年経った後の光景や町並みにも驚き、衝撃が走り、何か・・・熱く込み上げてきました・・・。
現地に到着して宿泊先の全勝旅館さんと今夜の作業内容の確認、明日からお世話になる成澤さんにご挨拶を
して翌日からの作業の打ち合わせをしました。 みなさん気さくで、温かく迎えてくれたのが嬉しかったです。
この全勝旅館さんは標高20メートルの高台にあるのですが、津波の時は床下まで水が来たと言っていました。
初日の夜は地元商工会さんの方々とMBCメンバーとの合同懇親会が行われました。
我々は旅館の丁稚となり膳の上げ下げや飲み物の提供、懇親会が終わった後は大量の皿洗いをお手伝いさせて頂きました。
50名以上の皿洗いはなかなかの重労働でした(昔のアルバイトを思い出しました。。。)
ただ、うれしいこともありました
新鮮で美味しい海の幸を頂けたり、MBCメンバーの片に後片付けを手伝ってもらったり・・・
そして最後に旅館のご主人がお礼にとビールの差し入れをしてくれたりしました。
ただただ感謝するばかりです。
2日目
いよいよ成澤さんのお手伝いをさせてもらいます。
前日の打ち合わせで早朝5時から船に乗って牡蠣棚に行き、作業を行いました。
作業は、船のわきにブイのついた牡蠣棚を前後に張り、ロープに付着した海藻(わかめ等)やブイに付着した
貝類(フジツボ等)を鎌やヘラを使って、一本一本取り除く作業を行いました。
ワカメの根が牡蠣に絡みつくと牡蠣が口を開けられなくなり死んでしまうと言う事で、とても重要な作業です。
しかもワカメの根は固く、かなりの力とコツのいる作業でした。
一旦朝食をとるために7時に旅館へ戻り、再び8時から作業再開。
お昼になり成澤さんのご自宅(仮設住宅でした)へお邪魔して奥さんの手料理をごちそうになりました。
味は天下一品でした^^v
そして午後は15時くらいまで作業をさせて頂きました。
この作業を普段は成澤さんお一人でこなしていてさすがは海の男と感心してしまいました。
ただ、時たま海に落ちることもあるそうです ・・・ 内緒ですが^^;
そして夜は再び旅館で丁稚となりお手伝いをさせて頂きました。
3日目
2日目と同じ朝5時からの作業予定でしたが、MBCメンバーの方々が牡蠣棚の見学をする事になり早朝からお出かけになったので、私たちもみなさんと一緒に朝食を頂き、8時過ぎから作業を行いました。
お昼にはまた成澤さんの奥さんの手料理をご馳走になって、15時頃に終わりました。
作業終了後にボランティアメンバーと道の駅にある「ふたごの湯」に入りに行きました。
冷え切って疲労困憊の身体に温かいお湯は最高に気持ちよかったです!
最後の夜は成澤さんのお宅にお呼ばれして、新鮮な牡蠣料理や美味しいおかずを肴にお酒を頂きながら、いろいろな話をしました。時間はあっという間に過ぎ、そろそろお暇しようとしたところ、成澤さんに引き留められ2次会がスタート、とうとう23時過ぎまでお邪魔してしまいました。
今回、私は初参加で当然の様にあるはずの風景が、今なお取り戻せていない風景を見て、ただ圧倒されそうになっていました。 しかし落ち着いて行動してくれるボランティア経験のある仲間を見て、私も今やれることをやれば良いのだと気付くことができました。
実際の作業の時はひたすらがむしゃらになっていた気がします。 それ自体も今回お手伝いをさせて頂いた成澤さんや、被災した地域の皆さんの姿を見たからかもしれません。
皆、ゼロからの再スタートを持てる力100%以上出し合って頑張っているのです。
私はそれこそが人間本来の生命力であり、人の絆であり、仲間の大切さなのだと改めて気付く事が出来ました。
私自身、毎日の生活や仕事の中では、そこまでの力を出せているのかと考えさせられました。 本当に勉強になりました。
初めて作業をした時は新鮮で楽しいとさえ思ったりもしましたが、これを生活にして一人で頑張っている人がいるのだと思うと、少しでも役に立とうと皆で力を合わせて頑張りました。
それと余談かもしれませんが、同行した仲間たちとは社内では部署も違うので普段ゆっくり話せないのが、同じ部屋で寝泊まりする事でいろいろな話もできてとても良いコミュニケーションができたと思います。
会社が与えてくれた機会ですが、実際に行ってみるとまだまだ時間が足りないと思いました。
次にまた行くチャンスが来た時は、私が皆を引っ張ってスムーズにボランティア活動を出来るようにしていきたいと思います。
最後に、この様な機会を与えてくれた会社、そして大切な出会いに感謝します。
writer 加工課 甘粕 博之