今回は、コンポー初の個人支援向けのボランティアでした。
前回お世話になりました、蠣の養殖を営んでいる 成澤さん のお手伝いです。
養殖のための種蠣を海に沈める 種さし という作業と、またその下準備になります。
加藤、沼田、小城、山本、鶴の5名で、3泊4日の参加となりました。
10月後半の訪問になりました雄勝町は、少し肌寒く、秋の終わりを感じます。
東北の冬は訪れるのも早いのですね。
この時期の種さしは、例年と比べると随分遅いそうです。
それでも前回に海に吊るした分を見ると、それを凌ぐ勢いで成長しているようです。
なので今回の種蠣も、震災前より早い成長が期待できるとのことでした。
前回の写真と比べるとその成長がわかり、自然の強さと逞しさが垣間見えます。
1日の流れというと、まず種さしのための種蠣をロープに挟み込む作業が、朝から船の上で始まります。
震災前は加工場があったのですが、津波により全壊。
今は奇跡的に残った船の上で、全ての作業をこなしています。
作業の説明をしますと、2本を1本に絡めた5mくらいのロープに種蠣を約20枚、等間隔に挟み込んでいきます。
意外と力のいる作業で、絡めたロープをほどくのに慣れるまで、皆さん悪戦苦闘していました。
ちなみに初日は私も含め、ほぼ全員が筋肉痛になるほど(;_;)!
この挟み込みの作業と平行して成澤さんが、種蠣の付いたロープを次々と海に沈めていきます。
挟み込みをしながら時々船の場所を移し、また種蠣を沈める、これを1日かけて繰り返していくのです。
やはり船の上というとさほど高くない波とはいえ、手元を見ながらの作業に、ついに最終日には船酔いになる人も><
しかし風を切って走る船の上は爽快で、冷たい潮風がとても気持ち良かったです。
そしてお昼はなんと、成澤さんの奥さんがご用意してくれました。
また奥さんのご飯がおいしいいこと!!!
煎餅汁がしみわたります、五臓六腑に!!
最終日はお夕飯までお邪魔しちゃいました。
新鮮な魚介類に、地元の笹かまと豪華な食卓です。
成澤さんとお酒までいただけて、とても楽しい時間になりました。
朝から夕方までこのような感じで、船の上の一日が終わります。
そこで驚いたのがこの海の綺麗さ。
ここだけ見ると、とても震災後とは思えませんでした。
さらに手の届く位置に、野生のウニがゴロゴロいるのです。
海が綺麗な証拠でしょうか。
成澤さんに聞くと、蠣は海を綺麗にするそうです。
海が綺麗ということは、その分元気な蠣がいるということですね。
やはり自然は逞しいです。
ただ残念なのがこのたくさんのウニ、勝手に取ると密漁になるとかΣ(゜д゜)!
目の前にいっぱいいるのにな…
最後に町の様子です。
震災から半年以上が過ぎた後にもかかわらず、津波の傷跡がそのままな所がたくさん見られました。
実際に足を運んで、メディアでは写しきれない、始めてみる光景ばかりに胸が痛みました。
瓦礫も土砂も何もなくなった町並みは、震災直後とはまた違った恐怖感があります。
これからもより早い復興を願い、微力ながらそれに少しでもお手伝いができればと思います。
次回のボランティアもまた成澤さんへの個人支援になりそうです。
今回の蠣がちゃんと育っているか、若干のプレッシャーがありますがそれ以上に楽しみです(゜∀゜)!